用 語 検 索
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日本語を学ぼう!教えよう!
第2部言語と心理
第2章言語教育法・実技
第6節評価法
7.テスト結果の検討
1.測定尺度
1.尺度の種類
比率尺度
距離や人数を測定するときに用いる
絶対的なゼロ点(無の状態)がある
各目盛の間隔が等しい
間隔尺度
気温や体温を測定するときに用いる
絶対的なゼロ点(無の状態)がない
各目盛の間隔が等しい
順位尺度
順位を付けるときに用いる
数字が一定の順に並んでいる
目盛の間隔が等しいとは限らない
名義尺度
ID番号等、番号を割り振るときに用いる
番号自体には意味がない
番号の間隔が等しいとは限らない
2.注意点
学習者の得点をそのままその人の能力に置き換えると、問題が生じやすい
評価の際は数値や順位の意味、影響を意識しておく
2.結果の記述
1.目的
学習者の評価のため
テスト問題の検討材料とするため
授業内容の検討材料とするため
2.統計用語
中心化傾向
受験者全体の平均的な傾向
散布度
受験者の成績の平均からの距離や割合の分布
パーセンタイル得点
受験者全体を100とした時、その得点が最低点から数えて何番目にあたるかを示す数値
レンジ
得点の散らばり具合。最低点から最高点の間のこと
素点
テストの得点のこと
度数
その得点を取った受験者数を表す
度数分布
各得点の度数を表したもの
度数分布の表示法
度数分布表
累積度数表
度数分布図(ヒストグラム)
度数分布曲線
天井効果
満点を取った人が多く、受験者の能力を適切に測れないこと
床効果
0点を取った人が多く、受験者の能力を適切に測れないこと
代表値
受験者全体の中心化傾向を示す統計上の数値
平均値
得点の合計を受験者数で割って算出した値
中央値
全受験者得点を高い方から順に並べたときの50%にあたる得点
最頻値(流行値)
最も多くの受験者が取った点数
中点
最高点と最低点の中間の値
正規分布曲線(ベルカーブ)
度数分布曲線のうち、左右対称の曲線を描いたもの
標準偏差(SD、S)
平均値からの標準的な距離を示す値
標準得点(z得点 )
偏差値を使って素点を標準化させた値
偏差値(T得点)
標準得点をさらに扱いやすい数値に変換した値
3.項目分析
テストを構成するそれぞれの問題(項目、アイテム)の良否を見ること
テスト改良のために問題項目の分析をする際の指標は、難易度と弁別力がある
1.難易度(困難度)
正答率で表わされる
2.弁別力(識別力)
成績の上位群と下位群が識別できるかを見るもの
弁別指数
成績上位群と下位群の正答率の差を表すもの
点双列相関係数
各項目の得点とテスト全体の得点との相関関係を表すもの
3.望ましい項目の目安
弁別力:0.4以上
正答率:20〜80%
4.項目分析一覧図
正答率を横軸に、分別力を縦軸にしたもの
5.項目特性曲線
能力の高低を横軸に、正答率を縦軸にしたもの
6.SP表
S=Student、学習者
P=Ploblem、項目
教育現場での授業分析や学習診断に有効とされる
SとPの両方について、正答率の高い順に並べたもの
4.テスト間の比較
1.相関関係
2つの事項にどれくらい関連性があるかを示す
2.回帰直線
分布図に引く直線
分布状況の概要を要約した直線
3.回帰分析
回帰直線を利用して、独立変数から従属変数を求める分析手法
4.相関係数(r)
相関関係の程度を表す値
5.受験集団の比較
1.統計処理
一般化できるかどうかを証明するためのもの
2.検定
実験や調査で収集したデータを統計処理にかけること
3.t検定
2つのグループの統計的な差を見たい時に、2つのグループの平均の差を検定すること
4.分散分析(ANOVA)
2つ以上のグループの平均の差を比較するときに利用する
5.カイ2乗検定
数値ではないデータ(名義尺度)を扱える
6.p値
比較したグループに統計的な差があるかどうかを表す
p値が有意水準(0.05が一般的)より低い場合、「比較したグループは差がある」「比較したグループは関連がある」ということを一般化してもよい
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