用 語 検 索
※Googleの機能で、サイト内の用語を検索できます。
|
日本語を学ぼう!教えよう!
第2部言語と心理
第2章言語教育法・実技
第6節評価法
6.テストの採点
1.注意点
・テストは、採点結果が同じになるよう、客観性を保持する必要がある
・主観テストには採点者による歪みが入り込む余地があるので、注意する
2.歪みの種類
1.ハロー・エフェクト
・後光効果
・採点者の学習者への思い込みによる影響
2.系列効果
・出来のいい答案が続いた後に出来の悪い答案が来たり、その逆のときに、実際以上に高く、あるいは低く採点すること
3.中心化傾向
・高くも低くもない得点に評価が集中する傾向
4.寛容効果
・ジェネロシティー・エフェクト
・採点者の個人的な感情に左右され、好意の持てる学習者の採点が甘くなりがちなこと
・えこひいき
5.初頭効果
・学習者に対する第一印象が固定化されて修正されないこと
6.対比誤差
・採点者自身の体験を基準に、独善的に学習者の態度や能力を評価すること
3.その他
・採点時には受験者の名前を伏せることで、先入観をなくす
・主観テストにおいては、採点者の訓練を行い、採点者の歪みを排除する
・形成的評価や総括的評価の試験の際は、テスト範囲を事前に明示しておく
・KR情報を速やかに学習者へフィードバックすると、学習強化につながる
・KR情報=得点や誤り等の試験結果に関する情報
・KR=Knowledge of Results
|