用 語 検 索
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日本語を学ぼう!教えよう!
第2部言語と心理
第2章言語教育法・実技
第6節評価法
5.良いテストの条件
良いテストの条件として、主に妥当性と信頼性と実用性が挙げられる
1.テストの妥当性
validity
測ろうとしているものが、適切に測れているかどうか
1.基準関連妥当性
信頼できる外在基準との相関関係を利用する場合
2.内容的妥当性
内容面から妥当性を測る場合
領域適切性
テストが出題範囲から逸脱していないか
領域代表性
出題範囲から偏りなく出題されているかどうか
3.構成概念妥当性
測定能力を構成する概念の面からテストを見る場合
試験そのもの以外の個人的な要素が、試験結果に反映されないかどうか
例:長文読解において
読むスピード
動機付け
既有知識
受験技術
4.真正性
authenticity
テストに使われている素材や場面などが、現実の言語使用状況をどれだけ反映しているか
構成概念妥当性を見る1つの指標になる
2.テストの信頼性
reliability
測定結果に安定性があるかどうか
まぐれ当たりを排すことができているか
迷わし効果があるか
能力の低い人が選択に迷うかどうか
良質な選択肢をそろえるには、四択か五択が適当とされる
1.信頼性の確保
問題文の指示を明確にすること
不慣れなための誤答が起こらないよう、テスト形式に慣らせておくこと
テスト会場や音響条件など、試験環境が均一になるように整備すること
正答以外の解答が出る可能性を考えておくこと
あらかじめ採点基準、採点方法、減点方法の方針を伝えておくこと
2.信頼性の測定方法
再テスト法と平行テスト法がある
実施した2つのテストの間の相関関係が高ければ、そのテストの信頼性は高いと言える
再テスト法
同じ試験集団に対して、同じテストを2度実施すること
平行テスト法
同種のテスト2つを実施すること
3.テストの実用性
practicalty
実施が容易であるかどうか
時間・費用・労力・設備等の面で経済的負担が大きすぎないか
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