用 語 検 索
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日本語を学ぼう!教えよう!
第2部言語と心理
第2章言語教育法・実技
第1節外国語教授法
7.オーディオリンガル・メソッド
AL法
1.概要
アーミー・メソッドを受け継ぐ
構造主義言語学と行動主義心理学の習慣形成理論を基盤にしている
口頭会話優先の教授法
ミシガン大学、フリーズ
別名
ミシガン・メソッド
フリーズ・メソッド
1.構造主義言語学
概要
ネイティブ・アメリカンの言語を記述するためにアメリカで発展した言語学
特徴
言語の基本は音声
言語は構造を持つ
言語は、音素・形態素・語などの要素が一定の規則に従って構成された構造や型を持つ
言語学習とは、構造や型を学習すること
言語は、実際に母語話者が話す言葉であり、理想のものではない
2.行動主義心理学
概要
観察可能な行動を対象とした、初の科学的心理学
刺激と反応が連合して習慣形成をすると考える
スキナー
習慣形成理論
刺激・反応・強化を繰り返すことで行動が促進される
正の強化が習慣を形成する
2.特徴
言語の音声(音韻)と言語構造(文法構造)に着目
音声言語能力の育成に重点を置く
言語習得を、外界からの刺激に対する反応が強化されて習慣化するものとみなしている
母語話者並みに正確に素早く反応することを求めた
3.練習法
1.ミム・メム練習
mim-mem
mimicry and memorization
模倣と記憶
ダイアログ(会話文)をモデルに、教師主導で、文字の型を模倣して記憶させる
2.文型練習(パターン・プラクティス)
文型に関する様々な形式の練習を行う
反復練習
代入練習
=置き換え練習
完成練習
拡大練習
結合練習
応答練習
3.ミニマル・ペア
語の最小単位の対立を意識する練習
4.ランゲージ・ラボラトリー(LL)
(当時開発されたばかりの)テープレコーダーを使って練習する
4.背景
アメリカは、ソ連との宇宙開発競争に一歩遅れをとった
国策として、世界の科学をリードするべく外国語教育に力を入れた
その時にAK法が生まれた
AL法は、言語指導をテクニックから科学へと転換させたと言われている
5.欠点
練習が単調
形を重視するため、意味の学習量が不足する
言語操作はできても新の言語能力は育たない
実際の場面で使えず役に立たない
不満が噴出し、言語理論・学習理論の両者から批判を受けた
日本語を学ぼう!教えよう!
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