用 語 検 索
※Googleの機能で、サイト内の用語を検索できます。
日本語を学ぼう!教えよう!
第2部言語と心理
第2章言語教育法・実技
第1節外国語教授法
10.1980年代の新機軸の教授法
オーディオリンガル・アプローチの問題点を乗り越えようとする教授法が、次々と生み出された
1.TRP
Total Physical Response
全身反応法
1.開発者
心理学者、アッシャー(米)
2.特徴
聴解優先の教授法
母語習得過程をモデルにしている
学習者は、教師の指示を理解したら、指示に従って行動を示す
聞き取りに集中できると同時に、発話のプレッシャーから解放される
左脳・右脳の両方を使用する
3.欠点
体を使っての反応に対して敬遠する成人学習者も多い
2.サイレント・ウェイ
1.開発者
心理学者、ガッテーニョ(米)
2.特徴
母語習得過程をモデルにしている
教師はできるだけ沈黙する
学習者が試行錯誤しながら発話したり、規則を発見する
サウンド・カラー・チャートを使用する
発音を色分けで視覚的に表示する
カラー・ロッドを使用する
多色で長短様々な棒
3.コミュニティ・ランゲージ・ラーニング
CLL
Community Lnguage Learning
別名
カウンセリング・ラーニング
CL
1.開発者
心理学、ラカン(米)
2.特徴
心理学カウンセリングの手法を応用
教師をカウンセラーとする
学習者をクライアントとする
クラスを1つのコミュニティとする
コミュニティの問題と援助に関するカウンセリングのプロセス
教師は、学習者の感情や成長の段階に応じて全人格的に関わることが要求される
教師・学習者は、コミュニティの一員として互いの人格を尊重しながら関わり合いを持つことが期待される
3.SARD
ラカンの提唱
学習の成功に必要な心理的条件
S、Security、安心感
A、Attention、注意力
A、Aggression、積極性
R、Retention、定着
R、Reflection、振り返り
D、Discrimination、識別
4.授業の進め方
学習者が自主的にその日の話題を決める
輪になって、それぞれが目標言語を使って話し合う
表現に行き詰った時は、母語を介して教師に助力を求める
終了時に、学習者たちで振り返りを行う
後行シラバスを行う
会話を録音し、フィードバックの教材にする
5.利点
知りたいことをすぐに教えてもらえる
自由なコミュニケーションが楽しめる
言語面の自立のプロセスが組み込まれる
6.欠点
教師の負担が大きい
教師は、学習者の母語に精通している必要がある
教師は、学習者を全人的に受け入れる必要がある
学習者の選んだ話題に合わせて授業を進める必要がある
4.サジェストペディア
suggestopedia
暗示学と教授法を合わせた造語
Suggestology
暗示学
pedagogy
教授法
1.開発者
精神科医、ロザノフ(ブルガリア)
2.特徴
学習者の緊張を和らげ、集中力を高める
暗示の力で本人の潜在能力を引き出す
古典派の音楽・バロック音楽に乗せて朗読する
アルファー波による効果を期待
家具・設備を整え、教室を美的に、リラックスしやすい状況にする
教師は常に明るく肯定的な態度で学習者に接する
日本語を学ぼう!教えよう!
写真で見る世界遺産  World Heritage with Pictures