用 語 検 索
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日本語を学ぼう!教えよう!
第1部言語と社会
第2章社会言語学
第1節社会言語学
5.言語接触と言語の多様性
1.言語接触
・異なる言語を母語とする2つ以上の集団が社会的に接触する状況
・言語接触の場面では、どちらか一方の影響を受ける場合が多い
2.ピジンとクレオール
・言語接触の場面で生まれた、どこにも属さない独特な言語
1.ピジン
・お互いに異なる言語を持つ人たちが、通商などの目的で互いの言語の要素を取り入れて作った人工的な補助言語
1.ピジンの特徴
・文法が単純
・音韻や語彙の数が少ない
・書き言葉を持たない
・特定の目的のために作られたものである
・母語とする人はいない
2.クレオール
・ピジンが土着化して、その言語共同体の母語となったもの
1.クレオールの特徴
・ピジンよりも文法体系が整っている
・ピジンよりも音韻や語彙の数が多い
3.ダイグロシア
・二重言語併用
・1つの社会で2つの言語変種が共存し、それぞれ異なった社会的機能を持っている状況のこと
1.高変種
・H変種/High変種
・政治・法律・教育・報道等の公の場で用いられる言語
・主に学校教育を通して学習される言語
2.低変種
・L変種/Low変種
・日常会話や大衆芸能等で用いられる言語
・学校教育を必要としない言語
3.例:スイスのドイツ語
4.ポリグロシア
・多重言語併用
・1つの社会で3つ以上の言語変種が共存し、それぞれ異なった社会的機能を持っている状況のこと
5.言語の多様性
1.非母語話者
・母語話者とは、発音や文法が異なる
2.非母語話者の増加
6.共通言語としての英語と、その多様性
1.新英語
・New Englishes
・アジア地域で発達
・それぞれの地域の歴史的、社会的、文化的現実が反映された独特な英語の種(変種)
2.英語の効力
・非母語話者同士の共通言語
・リンガ・フランカ
7.危機言語と言語的人権
・ある有力言語の普及には、他者の言語的人権を脅かす側面がついてまわる
1.危機言語の例
・ネイティブアメリカン諸語
・オーストラリアの先住民語
8.日本語の多様性
・日本語は、言語的人権に鈍感である
・「日本の国語=日本語」という認識・・・・・アイヌ語・琉球語を無視
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